心ゆらぐ寒い一日

   

12月前半は異常な程に休みが多かった。

夜勤明けの2連休次の日一日働いてのまた休み。

後半が今から思いやられる。

どうしてこんなシフトになるのか不思議であったが、そんな謎などすぐに解けてしまった。

要するに年末年始に休みたい職員が多い。

12月半ばで退職するスタッフがいる。

人員を後半に配置したいという考えらしい。

 

 

 

シフトで勤務する夫は年末年始も通常勤務だ。

子供達もそれぞれの時間を過ごす。

皆で集まる日は1日あれば充分。

となるとわたしも何日も休みは必要でなく、職場にはほぼ通常勤務でよい旨を報告していた。

 

そんなんで今日も休みだった。

相変わらず体調の悪い夫に付き添って病院へ行ってきた。

どうもただの風邪ではないというのがわたしの素人診断だ。

アレルギーではないか。

咳喘息というのもあるらしい。

レントゲンを撮ったり肺活量を測定したりで結構長い時間を病院で過ごした。

 

病院の待合室に何時間も座っていると色んな場面に遭遇するものだ。

体操着のまま母親と先生に付き添われてやってきた女子がいた。

隣の席で足を曲げるのが辛いという声が聞こえる。

ああかわいそうに体育の時間で怪我をしたのだろう。

ダンスがどうのこうのと話していた。

 

 

すぐ後ろのソファーではシルバーカーのおばあさんがごろんと横になって熟睡していた。

お年よりは何処ででも寝れるものだと感心していたら、自分もうつらうつらと居眠りをしていた。

 

60代ぐらいの息子さんだろうかおじいさんを乗せて車椅子でやってきた。

一番前の席に車椅子を止めて、

「トイレに行ってくるから」といい車椅子から離れた。

離れて大丈夫なのかとじっと見ていた。

しばらくすると、そのおじいさんが「あー、あ~」と言って車椅子からふらふらと立ち上がるではないか。

それを見た途端にわたしは

「危ない」

と体が動いた。

同じタイミングで近くの受付のナースさんが駆け寄って行った。

やれやれ、よかった。

転倒でもしたらとんでもない事になる。

簡単に離れてくれるものだ。

 

 

 

夕方近くになってようやく病院を出た。

レントゲンに問題はないが肺活量の低下が気になるというので吸入薬を処方してもらい帰って来た。

 

外は強い風が吹いていて寒い。

マフラーに手袋と重装備をしていても風が衣服の隙間からずかずかと入り込んで来る。

 

 

明るいショーウィンドウの前でクッキーの詰め合わせを買った。

職場を去る同僚の為にささやかな餞別のつもりだ。

 

3月の入社からこれで4人目の退職者となる。

入れ替わり転職の激しい業界だと聞いてはいたが、これほどとは思わなかった。

 

地にかじりつくように踏ん張っていれば結局は長く勤めているのが、

それなりの場所を確保していくのだろう。

何処へ行っても同じような問題があって、

また新たな人間関係を築くしんどさを考えれば残るのも意味があるとは正論だ。

 

「良い人間関係を築く為に仕事をしているわけではない」

こんな言葉を残して去る同僚介護士。

その結論の中に真理が見え隠れする気もする。

 

売り上げ第一主義とは思いたくないが、

ブランド力とか大企業とか辞めたら二度と入れない会社とか・・・

わたしにはどうでもよいことばかりを強調してくる。

わたしの居場所はほんとにここだろうか。

辞めていく先輩介護士の背中に心揺らぐ。

 

 

 

 

 

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