日々の小さな徒然を書き留めています。

お前は欠陥商品なんだよ

 
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明け方から雨が降り出した。
7時を過ぎていまだ薄暗いのと、思ったよりも気温が高いのに少し驚く。
どっち付かずの空気が何となく気だるい。
そういいながらも、雨粒が屋根に当たる不規則な音に聞き入っている。
 
今日は、一日こんな天気なんだろう。
 
去った2月の終わり、夫に転勤の内示が出た。
夫の今の職場は、通勤時間が半端ない。
勤務している時間よりも移動している時間の方が長いのではと冗談ではなく
ほんとにそう思いたくなる距離だ。
 
4月からは、その移動距離が半分ほどに減り楽にはなりそうだ。
そして夜勤からも開放される。
 
移動とか転勤とかには慣れっこになっているつもりでも、
やっぱり生活の変化には身構えてしまう。
 
しかし、なんと言っても夫婦二人の生活だ。
いざとなったらカバン1つで北の果てでも南の果てだろうが、
ついて行くつもりでいるので、身軽さには自信がある。
 
 
振り返れば、結婚して子育てしながらの専業主婦期間。
あの頃の15、6年間が、一番幸せだったかもしれない。
 
子供の事、夫のこと、家族の事だけを考え必死だった時だ。
自分は二の次で髪の毛ふりみだし、膝の抜けたジーンズを平気ではいていた。
 
なのにいつの頃からが中途半端に外に目が向いてしまって、
不器用なのに家庭の事も満足にできていないのに、していたつもりになって働き始めた。
とたんに回りが見えなくなってしまった気がする。
だいたい、家族6人もいながら外へなんて普通の力量の人でも大変なのに、
中途半端に世間知らずのわたしが、なにを血迷ったのか。
さらに、
夫は底なしにいい人で・・・
 
 
ハローワークに行き、失業認定を受ける説明会に参加してきたけれど、
なんと沢山の人達がいることだろうかと驚いた。
それこそ老若男女様々。
後ろの方からは、ぐずぐずいう赤ちゃんの泣き声が聞こえた。
泣く子をあやしながらの説明会は、拷問に近いような気がして痛々しかった。
 
環境も事情も全く異なるであろう200人越えの失業者達。
その中にどっぷりと浸かっているわたしの働く事情とはなんだろう。
今のあなたにとって働くとはどういうことよ。
責められているような違和感があった。
 
 
 
ものに溢れた我が家が頭に浮かんだ。
初めてパートで得た収入で買った二段ベットの片割れは屋根裏に放置されている。
あれは、本当に必要だったのだろうか?
 
社会に出て働いているという満足感、
母や妻だけでなく個人として評価されたい身勝手な虚栄心で、
失ってきたものの数々が見えた気がした。
 
わたしは目の前のものしか見えない。
この年になってようやく気が付いた致命的な欠陥だ。
 
お前は欠陥商品なんだよ。
ボロならボロらしく上手く操縦しなきゃならないから。
 
見えない顔で誰かがわたしに語る。
 
それに本当に大切なものは、この世にそんなに沢山あるものでもないよ。
 
真実だと思った。
 
 
 
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