日々の小さな徒然を書き留めています。

50代のひよっこが

 
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気温やや低め、くもり空だかおだやかな朝だ。
飲み会で昨夜遅く帰ってきた夫は、
二日酔いぎみの身体を引きずって仕事に出かけていった。
 
夫の職場までの通勤時間は、
転勤で短縮されたとはいっても、まだ片道相当時間はかかる。
 
わたしも昨年の4月、
研修の名目でひと月だけであったが、片道2時間半の通勤を経験した。
往復5時間だ。
あれは、けっこう辛かった。
 
 
期間限定であったから辛抱も出来たが、それが1年2年も続いたりすると
それだけで一日が終わった気分で、仕事どころではなかっただろう。
 
 
通勤だけに何時間もついやす事実は、
10分も車を走らせば、簡単に海岸線へたどり着く小さな島国生まれの、
わたしの思考範囲をあっさりと変えてくれる。
 
 
周囲をぐるりと海に囲まれた小さな南の島で生まれ育った。
だからだろうか。
亜熱帯の湿ったみなみ風が、時々たまらなく恋しくなる
 
 
鮭が自分の生まれた川をさかのぼっていくのや、
アカウミガメが、ふ化した場所にもどり産卵をする自然界の不思議が
人の脳細胞へも組み込まれているのではないかと思ったりする。
それこそ遺伝子レベルで。
 
 
わたしは関西に住んでいる。
島をでてから何十年も過ぎた。
結婚し子育てをしているうちに年を取った。
現在進行形に・・・
 
 
色々あったけど、
死ぬまで、ずっと家族と一緒にここにいるのはもうまちがいない。
 
 
当たり前すぎるほどあたりまえに、
この街は、生まれた島よりもはるかにつよい力でわたしを引き寄せた。
そういう意味でもまた関西という地域は特別だ。
 
でも、死んでしまったらもう一度島に帰りたい。
 
 
夫を見送ってからこの世にさよならの予定だが、
万が一わたしが先に逝った場合は、
祭壇もお葬式も、ありがたいお経も説法もいらないから、
骨は、青い海にとかしてほしいと願っている。
 
 
お葬式してもきてくれる知人友人ここにはひとりもいない。
ほんとにひとりもいない。
これからできるのだろうか。
それも怪しい。
 
 
だたひとつだけ頼んでいる事がある。
「南の海に流してください」と。
わたしは泳げないが、それはもう問題ではないだろう。
死んでしまっているのできっと大丈夫だ。
 
 
終活という言葉、聞き馴染むようになってきたが、
わたしの終活はこれだけ。
これで完結だ。
 
 
4年前に、一人で朽ちていく覚悟で関西の地に戻った。
あの頃に比べれば、
今のわたしは青すぎるぐらい青い空の下で生きていると思う。
 
 
もったいないぐらいの青空の下、どんな生き方でも眩しすぎる。
だから、わたしは卑下しているわけでは決して無く、
小さく小さく生きていこうと思う。
 
息をひそめてというのとは違う。
まじめに一生懸命に小さく生きる。
 
 
花のつぼみのはじける音が聞こえてくるかもしれない。
それだけでお腹一杯にはならないけれど、こころ満たされる日々は
きっとそこらへんじゅうに散らばっているように思えるのだ。
 
 
毎日そう思って生きたいけど、時々忘れる。
いや・・・
けっこう頻繁にか。
 
 
こんなわたしを
あした命尽きる予定か。
50代のひよっこが
とカラスが笑う
 
 
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