日々の小さな徒然を書き留めています。

2017年、きっといい年になる。

2017/10/19
 
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新しい年が明けた。

午前7時少し過ぎ、東の空が明るくなってきた。

もうすぐ、今年一番のお日様が顔を出す。

 

浜辺には、水平線を眺め、今か今かと待ちわびる人の群れがあった。

波は穏やかで、なんだろう。

カモメかな?

沖には、いつも走っているはずの船は、一艘も見えない。

布をぴんと張ったような真っ青な海面が、どこまでも静かに広がっていた。

 

この海を好きだと思った。

雨も降る日も風吹く日も、朝な夕なに、この窓からこの海を眺めていた。

またそんな一年が始まるのだ。

 

光が水面に顔を出す、キラリとした一瞬。

地球の何十倍の火の玉の糸が、細い針穴にすばやく突き抜ける。

惜しげもなく広げられた蒼い布をざっくりを縫うすばやさは、

神の手技でなければ、説明がつかないほどに絶妙だった。

 

わーっと歓声があがり、犬が走り回っていた。

朝寝坊の親子だろうか。

浜辺沿いの道路を一生懸命に走っていた。

こんなに寒いのに、着ているジャンバーのジッパーをひらひらとさせていた。

 

「早く」

「早く」

早くしないとあっという間に丸い朝日は、眩しくてまっすぐに見られなくなってしまうから。

何処の誰とも知らない親子連れを、わけも無く応援した。

 

2017年が明けた。

苦しくてたまらない日々が多かった昨年が、遠い向こうに消えていき、

何かが変わったわけでもないのに、全てが新しくなって目の前に現れたような錯覚を覚えた。

ひときわ冷たい風が、耳元を通り過ぎた。

窓を開け、部屋に入った。

 

振り返ると、秒単位で昇っていく朝日を背中に抱えて、もう人々が散り始めていた。

浜辺に集う目的を達したそれぞれ胸の中には、

光のお守り袋が、ぎゅうと抱きしめられているのだろうなあと思った。

 

みんな生きている。

私も生きている。

2017年きっといい年になるにちがいない。

根拠も無いのにそんなことを思った。

 

 

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