日々の小さな徒然を書き留めています。

ひとりおでん鍋

2019/04/09
 
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アルバイト2日目。
 
初日に帽子のかぶり方が「この人変、誰か教えてやりなよ」と皆に笑われた事もあり
 
仕事前に帽子の中に被るヘアーキャップとターバンの被り方の練習をしました。
 
 
くるくる髪を伸ばしてひっ詰めてゴムでくくり、1本の髪の毛もはみ出さない被り方を練習しました。
 
普通の人が簡単に出来る工程が、私は不器用なんでしょうね。
 
なかなかうまく出来ずにあせると余計に時間がかかるのです。
 
 
何重にも重ね着をする作業着も着なければいけませんから、早めに出勤しました。
 
余裕があれば、あせらなくていいし、変な被り方だと皆に笑われなくていいからです。
 
 
 
初日の失敗には、自分の責任もあるわけで、
 
やれる事をやって、泣くのはそれからだっていいんだと思いました。
 
それぞれの指示の違いは、
 
「えっ、さっきの人と違う?」
 
といちいち過敏に反応せず、その時々で言うとおりにしよう。
 
お昼だってね、別に一人でもいいわ、無理に仲間に入ろうと思うから淋しくなるのであって。
 
 
2日目ともなると色んな事が脳にインプットされていくものです。
 
 
 
現場のリーダーが「バイトさんが間違ったらあなた達の責任ですからしっかり教えてくださいよ」
 
と先輩パートさん達に言っていました。
 
 
そして、用具の名称やらを10個ほどマシンガンのようにまくし立てていきましたが
 
私は、50女の脳細胞です。メモ無しで覚えられるわけありません。
 
その中の「バッカン」という名前しか覚えていませんでした。
 
 
「あんなの、一度に言われてもね。ゆっくりやりながら覚えるものさ」と
 
声をかけてくれる人もいたりしました。
 
 
 
流石に
 
「ちょっとあなた奥さんでしょ。これぐらい出来るでしょ」
 
と言われた時には
 
私は、誰かの奥さんではないのになあと一瞬困りましたが、すぐに
 
「はい、おばさんですからできます」
 
と答えていました。
 
 
 
朝の9時から夕方の6時まで、みっちり働きました。
 
帰る頃には、焼き魚のように体に棒を突き刺されているようでギクシャクして自由が利かず
 
変な歩き方になっていました。
 
 
こんなの軽作業??
 
重労働だわと文句を言いながらも、
 
一日勤め終えた満足感がふらふらになった体を支えてくれているようでした。
 
 
 
一人の部屋に帰ってきました。
 
クッションの傾き具合も、コタツ毛布のめくれ具合も、
 
カーテンレールに下げた洗濯物も、
 
息を止めていたように出かけた時と寸分変わらない私の部屋。
 
淋しさと愛しさが同時に湧きました。
 
 
 
おでん鍋を暖め、朝、昼(おでん弁当)、夜と本日3回目のおでんを食べました。
 
大根を食べると
 
「美味しい」、朝よりも、当然昼弁当よりも味がしみて格段にランクアップ。
 
この子達はここで留守番しながら、こんなに美味しく変身して私を待っていてくれてました。
 
煮汁までごくっと飲める我ながら上出来のおでんです。
 
ふーふーいうといつもの倍ぐらいの蒸気が部屋に立ち込めていきました。
 
 
 
このおでん、子供達に鍋ごとホイッと持っていけたらいいのに。
 
そんな事を思いながらひとりおでん鍋を食べました。
 
 
 
 
今日はアルバイト3日目です。
 
当たり前に今日も3食おでんです。
 
気合だけでいってきます。
 
2014年12月14日記
 
 
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