ほぼ引きこもりのより所
2019年8月15日

真夜中に目が覚めた。
眠れなくなった。
起き上がり、カーテンの隙間から外を見た。
静かだった。
鉢植えのびわの木やなんかもそんなに動いていない。
台風の目にでも入ったのだろうかと思いテレビをつけた。
ニュースを流していた。
台風は四国と九州の間を西よりに北上しており、
15日には西日本を縦断して日本海に抜ける予想らしい。
夫はやはり泊まり込みで、帰宅しなかった。
昨日は一日中部屋の中に居て、
牛乳を切らしていたが、コンビニに行こうという気も起こらず・・・
当たり前だが誰とも話をしていない。
こんな日が数日続けば、傍目にはりっぱな引きこもり状態だ。
パソコンを立ち上げて、キーボードを指一本でたたく。
他愛無い事を短く書き込んで、
更新ボタンでも押そうかという段階。
不思議と誰かとコーヒー一杯分の会話が成立したような気分になった。
その誰かは、影法師のように寄り添いわたしの傍にいる気配をかもしだす。
頭の中に昼間に読んだ本の一節がなぜだかぽんと浮かんだ。
「生きることは権利ではなくて義務なのよ」・・・「三浦綾子366のことば」
午前三時。
真夜中は通り過ぎ、夜明けの方が近い。
朝がくる。


