幸せの黄色いハンカチ

一年前と言えば、介護の仕事を退職し専業主婦っぽいことをしていた。

夫を午前6時に送り出し、午後の9時過ぎに帰宅するまでまるまる自分の自由時間だった。

ネットで映画を観、図書館で本を借り、ホームセンターに日参しても有り余る時間があった頃だ。

 

 

新しく何かが始まるわくわく感は、何もランドセルが嬉しいぴかぴかの一年生ばかりではない。

4月は、一年のうちでも好きな月だ。

だけど、仕事を辞めたばかりで出遅れ感満載のわたしは、

その良い気候に誘われて自転車で河川敷までよく散歩をした。

 

画像は、丁度一年前の4月17日の河川敷の様子だ。

この頃、綺麗に咲きそろった菜の花が気に入り土手の階段に座って眺めていた。

若芽の出始めたよもぎの葉を摘んだり、

からすのえんどうの写真を撮ったりして結構な時間を河川敷で費やしていた。

なかなかよい土だなんて土を掘り返して手の指ほどのミミズにでくわしびっくり仰天もした。

ようするに暇だったわけだ。

 

どうやらその時に菜の花の種が、わたしの衣服かあるいは靴底かに紛れ込んでいたようだ。

年が明け、まだ寒さの残っていた冬の終わり。

プランターに貝割れ大根ににた双葉が芽を吹いていた。

菜花系の芽であるのは一目でわかった。

 

しっかりと水をやり育てた。

あわよくば食にでもしようかという魂胆があった。

球根類を植えてあったプランターの中で、するすると伸びて伸びてひょろひょろのまま花を咲かせた。

 

咲いてみればやっぱり菜の花だった。

黄色一色。

あの河川敷の土手から、この家に一緒に来たのは間違いなかった。

一年ぶりの再会かな。

もしかしたら何年も前の種かもしれない。

 

ようこそ、マイガーデンへ。

狭いけれど咲いてくれてありがとう。

あざやかな黄色に惚れ惚れとし、なぜか嬉しくてたまらないのは、

毎日かよってくる蜂とモンシロチョウとここのガーデン主ぐらいだろう。

 

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