暮らしが変わる
2019年6月21日

一日5時間週4日のパートを順調にこなしつつ過ごしている。
可もなくこれといった不可もなく。
夫の帰宅が6時過ぎ、夕食の準備にとりかかるのが早まった以外に特に変化のない毎日。
文字にしたら明るいイエローで「し・あ・わ・せ」と書くような環境だろう。
しかし、そんな毎日でも風がさわさわと窓辺のカーテンを揺らし始めるのは人生の常だ。
どうやら就職し他府県に一人で暮らす末娘が、
仕事を辞めて自宅に帰ってくるという話が現実化している。
一人で暮らすには給与の面に不満があり、
きつきつの生活を切り替えたいという本人の希望に気が付いたのが今年の始めのころだ。
甘いといわれるかもしれないが夫もわたしも即効で「帰って来い」エールを送った。
末娘はおっとりしていて、変化を良しとしない慎重派だ。
そこはわたしとは違う一面だ。
転職といえば聞こえは良いが、今の仕事を辞めて一からの求職活動がはじまるのだから
先行きの不安は当の本人はかなりのものだろう。
決断を下すのに時間がかかったのも彼女らしい。
2017年の2月、わたしはかつて暮らしたこの家に帰って来た。
それと入れ違うように、末娘は大学を卒業し就職し独り立ちしていった。
他県に住む様になっても月に2度ほど帰ってきているので、何ヶ月も会えないというのではなかった。
生活の基盤が別々でたまに会うのと、一緒に暮らすというのは全く違う。
思春期の頃に何年か離れていた娘だ。
大人になった娘と久しぶりに一緒に暮らす。
心なしか緊張しているのが自分でもよくわかる。
だからこそ、何かをしたい。
なにかわたしに出来ることをしてやりたい。
この子が負担に思わないようにさりげなく自然に一生懸命に。


