田舎から戻る。

父親の命日に合わせて田舎に帰っていました。

飛行機の窓から眺めると相変わらず何もない小さな島です。

視界にすっぽりと入ってしまう青い空と青い海、白い砂浜。

生まれ育ったふるさとが「おかえり」と手招きしてくれました。

 

半年振りに会う母親は、やっぱり車椅子に座っていました。

少し太って様子で顔がふっくらとしていました。

「最近太っているから、痩せようと思っているのだけど、なかなか・・・」

と体形を気にするしぐさが、いくつになっても乙女なのだと思いました。

 

去った13日は十五夜でした。

夕方に東の空に昇り始めた満月が、夜中には西側の窓からくっきりと見えました。

ぐるりと屋根の上の夜空を半周していたのが、なぜが嬉しくて

寝ている自分達をしっかり見守ってくれているように感じました。

手を伸ばせば届きそうなところに浮かんだ十五夜の満月。

遠いあの日のかすかな記憶を捜し求めているわたしがいました。

 

父親が亡くなったのを機に同居を始めた弟夫婦でしたが上手くいかず、

お嫁さんは、一年ほど前に家をで別宅で暮らすようになっています。

かなりのすったもんだがありましたが、今では

弟はお嫁さんが暮らす別宅と実家を行ったり来たりして、

実家の近くに住む一番上の姉の協力を得て母親の世話をしています。

わたし達夫婦は島に滞在中、姉や弟を少し休ませる意味もあって、

母親の介護を引き受け実家で寝泊りしていました。

こういう時、夫は物凄く協力的です。

母親の話し相手になって一緒に大相撲を観たりしてくれます。

母親は、「豪栄道」のファンだそうです。

その理由が大阪出身だからだそうです。

娘が暮らす街に想いを馳せて応援しているのでしょうか・・・。

 

母は86歳です。

12月には87歳になります。

90歳が近くなってきました。

「100歳まで頑張って長生きしてよ」とそんな話がよく出ます。

母親は、みんなに迷惑をかけているので長生きはしたくないといいます。

とんでもないとすぐに否定しましたが、

実際にわたしも母親と同じように70になり80になって90近くならないと

今の母親の気持ちは理解できないかもしれないなあ。

とそう思いながら母親の話を聞いていました。

 

一週間の滞在を経てこちらに戻ってきました。

翌日から、約ひと月半ぶりに職場に復帰しています。

 

ほほ撫でる風はもう秋の装いです。

 

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