日々の小さな徒然を書き留めています。

赤いハイビスカス

 
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久しぶりにホームセンターへ行った。

時は秋のガーデンシーズンでさぞやにぎわっているだろうと想像して出かけたが・・・

秋植え野菜や球根は確かに季節感たっぷりにディスプレイされてあったが、

その他は一見して荒れていた。

夏の名残のへたったポット苗が転がっていたり、枯れたまま並べられているのも何鉢かあり、

明らかに人の手が行き届かない様子だった。

ガーデンコーナー担当のパートさんが辞めてしまったのだろうかと、

勝手に余計なお世話の想像をした。

 

でもあれやこれやと見ているのは楽しくぐるぐると時間をかけて巡っていた。

花木のところで熱心に品定めをしていた年配の男性の方に声をかけられた。

「真っ赤なハイビスカスはないですかね」

「いくら探しても見つからない」

「真っ赤なのがいいのだよ。あれはすぐに根がつきよる」

 

さて、何度もぐるぐるしていたわたしは、

一鉢だけ売れ残ったようなハイビスカスがある場所を知っていた。

「赤ではないですが、もうこれだけしかないみたいです」

と薄い桃色ラベルのハイビスカスの鉢を男性に見せた。

「ああ、赤でないとな」

男性は赤に拘っていた。

 

故郷の青い空に映えるハイビスカスの花が目に浮かんだ。

あの赤い花の色のことをいっているのだなあとすぐにわかった。

島にはたくさんのハイビスカスが咲いている。

街路樹になっていたり、民家の生垣になっていたり、

ビニールハウスの周辺にぐるりと防風林として植えられていたり。

観光名所やリゾートホテルなどにはほぼ100%あるかもしれない。

帰省の度にたくさんのハイビスカスがスマホに納まっている。

色とりどりの豪華な園芸種もきれいだけど、

そこらへんに無造作に咲いているこの赤いハイビスカスが一番大好きだ。

子供の頃は、花びらをぺらっとめくっておでこにくっつけにわとりになったつもりで

たくさん遊んだものだ。

 

結局、その男性は赤いハイビスカスを得られず、

ハイビスカスにまつわるよもや話しをした後、

代わりに濃い桃色の山茶花を買いもとめ帰っていった。

 

夕食時に夫にその話をすると

「お前、そこにパートに行けば」

といわれた。

いやいや、次の仕事決まっているし・・・。

と思いながら、まんざらでもない気持ちになった自分をあほだと思った。

 

 

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