日々の小さなできごとを切り取って書き留めています。

陰口なんて可愛いもの

 
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だらだらと冷たい雨が降っている。

家の壁を叩く雨音が子守唄に聞こえてきた。

 

4月の声を聞くとスーパーの青果部門のバックヤード業務の中で

カットフルーツが忙しさを増してくる。

スイカにパイン、イチゴにオレンジキウイ・・・

数種類の果実を組み合わせカットし盛り付けパックする。

数にすると約2時間半で大小様々な形状の商品を200パック以上は作り出している。

息もつけない勢いでこなさなければ時間以内に仕上げられない。

 

使用する容器、内容、呼出し番号、値段、産地・・・

仕事を終わった後や休日を利用してかなりの時間を割いて頭に覚えこませた。

年齢的に覚えてもすぐに忘れる。

忘れたらまた覚えるを何度も繰り返した。

イラストを描いたり、作業手順を細かくメモしたりして。

それは案外楽しい時間だった。

小学生が文字を覚え九九を暗誦していく過程に似ているなあと思った。

全て丸暗記した。

そうなるともうしめたもので身体が流れるように動いてくれる。

同じ事に繰り返しになるのだから。

 

作業時間がどんどん短くなるにつれて、

カットフルーツを担当する日がダントツに増えていった。

ここひと月はほぼ9割がこのカットフルーツだった。

新人なので夏場に向けて早めに慣れて欲しいという上司の意向もあったのだろう。

 

ところがそれが余り面白くない先輩が居る様子はうすうす感じていたが、

日々の担当を決めているのはわたしではないのでどうしようもない。

与えられた仕事を与えられたようにこなすのがパートの仕事だ。

 

今朝、仕事に入る前、

「スイカが始まるけど関係ないわ。どうせカットフルーツはわたし達には回ってこない」

という声が耳に入ってきた。

カットフルーツという作業をやりたい事の裏返しだったのはすぐにわかった。

先輩パートさん二人でこそこそ話しているが、こういう話はなぜが聞こえてしまう。

ばあさんの証拠だと思ったがほんとにそうだ。

 

ちくりと胸は痛んだが、どうでもいいような揚げ足をとられ、

みんなの前で怒鳴られた前職場に比べれば、

そんなひがみを含んだ陰口ぐらい可愛いものだと開き直った。

わたしにも多少は、スルー力が身についてきたかもしれない。

知らん顔が一番。

 

それにしてもトラウマになったり開き直ったり・・・

結局全てはわが心が決定していることなんだと思った。

 

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