走れ!走れ!走れ!

職場はまだ助走期間の段階でフル回転ではない。
よって、出勤退勤は定刻きっちり。
往復4時間の通勤をこなしていた頃に比べると余裕があるといえば聞こえが良いが、
気が抜けて腑抜け状態になりつつある。
わたしは、ハローワークの職業訓練校に3ヶ月間通い「介護師初任者研修終了」という資格を取得した。
以下はその時に記していた文章だ。
普段は、過去に書いたものなどあまり目を通す事はない。
熱い気持ちで結構必死で通ったいたのが蘇った。
「初心忘れるべからず」かなあ~と。
非公開にしていたこの記事、2016年12月17日付けになっていた。
初夏に向うこの時期にどうよ、という突っ込みは無しでお願いします。
タイトル「走れ!走れ!走れ!」
毎日、職業訓練校に通っている。
今週5日間通い本日土曜日で、朝からのんびり。
私が受けている職業訓練は、3ヶ月間。
朝の9時から夕方4時半まで、びっしりと講義が組まれている。
資格を取得する為に、決められた履修時間がありそれを満たすのが条件だ。
止む得ず欠席した時は補修が組まれるが有料となる。
その辺はかなりシビアだ。
雇用保険という制度を使い、完全無料の講座だし交通費は全額負担、
その講座も折り返し地点だ。
一日一日、地味に真剣に通っての今だから思った以上に感慨深い。
この年齢で学ぶという新鮮さを味わっている真っ最中だ。
もともと勉強という作業は好きではないが生活の為、
働く為だと思うと自然と気合が入るものだが、それだけでもないような感じがしてならない。
机を並べている仲間は様々で、その中には年齢的に近い男性も複数人いる。
まだまだ定年前の働き盛りの世代の一家の大黒柱の彼らが、
クリスマスソング鳴り響く繁華街をぬって、ここに通う心情はどうなんだろう。
第一線から撤退して、新たな道を模索している背中を支え応援しているのは
紛れも無く毎日送り出している彼らの妻子達だろうなあと思う。
奥さんが正社員でバリバリ働いている人だけではない。
パートだったり専業主婦もいる。
お昼時間「愛妻弁当ですね」というとにこりと笑う。
家族ぐるみで、この状況を乗り越えようとする意気込みが感じられ胸が熱くなり、
単純な私はより一層頑張ろうと思う。
訓練受講生は、訓練が終了すると待ったなしで求職活動に入る。
新しい環境が待っているのだが、そこに飛び込む勇気を一から作り上げて行かなければいけない。
来年の春、さくら咲くころには笑顔の皆であってほしいものだと願わずにはおれない。
週末、有名温泉地へ向う同年代のそれぞれの列を横目に通り過ぎた。
羨ましいと感じた、ほんのひと月前の自分が霞んでいくのを感じた。
赤と緑のコントラストがあでやかなクリスマスカラーの街、
桃色のポインセチアやシクラメンの飾り付けに忙しい花屋の店先。
花束をくみ上げている手を飽きることなく見ていた。
昨年の今頃は、私もこういう空間にいて同じように花を並べ、
花束を組みラッピングに忙しくしていた。
1年前の出来事すらどんどん遠い過去になっていく今、
私は、一体どれぐらいのスピードで突っ走っているのだろうか。
盲目的ではなかろうかと心配になってしまう。
だけど、急がないとあっというまにこの世にさよならの時期がきてしまいそう。
不思議の国のアリスにでもなったつもりで、
走れ!走れ!走れ!
この頃は、あっという間にこの世にさよならの時がくるからと「走れ」とか言っといて、
一昨日は、長生きしたくないとか書いているし・・・
相変わらずの支離滅裂ぶりのぶれまくりだと赤面ものだ。
迷った時、ふと立ち止まり少し振り返る。
幸せの青い鳥は遠いところにいるわけではない。
いつもすぐ近くいて付かず離れず見守っていてくれる。
それは絶対真実だと思う。