今年が暮れる

 

仕事納めをした所も多いが、私は、明日も訓練校が普通にある。

 

主要駅では、大きな荷物を持った人や、里帰り風の親子、

はては、一人旅の小学生が、はにかんだ笑顔でじい様に迎えられていたりしていた。

街の風景は、クリスマスのキラキラとはまた違った華やぎをかもし出し、

年の暮れをじんわりと伝えてくれている。

 

みんなどんな一年だったのだろう。

それぞれがそれぞれの年を過ごし、また来年がくる。

 

近しい人が旅立った年。

過ぎてしまった時間、

振り返るのにためらったりとまどったりはないが、

痛々しい日々、命の尽きる瞬間を、やっぱり生々しく思い出す。

私は、これから何年かかけて、この思いを昇華していくのだろう。

 

授業が終わると、もう夕暮れ。

足元の水溜りを、うっかりすると踏んでしまうほどに夜の装いだ。

 

ベランダの花は、元気に私を待っていてくれただろうに、

部屋に帰ると、ご機嫌伺いもせずに真っ先にカーテンを引いた。

 

今年が暮れる。

音も無く静かに幕を降ろしている。

舞台の上で健気に踊っていた昨日も一昨日も、

どんなに万来の拍手でカーテンコールをしても、二度と幕はあがらない。

こういう時を、私は五十数回も繰り返してきたのだと思った。

 

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