おくびょうもの

 

昨日はぴくりとも動かなかった窓の外の木々が、今日はわっさわさとゆれていた。

島で迎える4日目の朝だ。

どうやら強い東風が吹いているらしい。

 

母は車椅子生活だ。

いつもは弟のお嫁さんが、母親の世話をしてくれている。

その彼女が持病の治療の為に入院したので、

その間のピンチヒッターとして、わたしが一週間ほど母親の面倒を看ることになった。

就職前に一度母親の元に帰省したいと考えていたし、

お嫁さんの調子が悪いのならと、滞在期間を少し延ばすことにしたのだ。

で、今日も島にいる。

 

わたしは、朝晩の食事の世話とトイレ介助等身のまわりの世話をしている。

母親は、昼間はディサービスに出かける。

一時期は、あんなに嫌がっていたディサービスだが、

今では、友達も出来て結構楽しそうだ。

世話をしてくれる介護師さんも皆親切だという。

 

家族以外に人と触れ合う機会は、年齢が行けば行くほど少なくなっていくのは、

母親も例外ではなく、田舎だからといって特別恵まれているわけでもない。

そういった意味では、ディサービスに馴染んでいく母親をほんとに良かったと思う。

 

毎朝毎夕、一応介護初任者研修終了資格を持つ身として、

送迎してくれる介護師さんの仕事ぶりを熱心に観察する。

昨年、母親の面倒を看ていたころとは、また違った目線で。

来月から介護のプロとして現場で働くのだから。

うん、

やっぱり上手に誘導してくれるよね。流石だ。

大事にしてくれているのがよく伝わってくる。

わたしもこんな介護師にならなくては、いやなりたい。

がんばらなくちゃと思いつつも、不安があるのも事実。

 

それにしてもよく晴れている。

明日はどんな風が吹くか誰も知らないのに毎日はきちんと過ぎ、

そして明日は無条件にやってくる。

その時間の波に乗らなければいけないのに、不確かな未来におののく臆病な自分もいた。

 

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