面倒くさい話を聞いて
2017年3月16日

資格を取ったとはいえ実際の介護現場をしらない。
毎日朝から夕方まで、
本社から派遣されている指導官からみっちりと教えてもらってはいても、
現場がどんな具合にまわっていくのか机の上ではまるで検討がつかない。
指導官からは、実際の失敗体験や流血騒動救急車出動の話がでる。
それを聞くたびに背中がぞくっとする。
病院とは違うけれど、命に向き合う場所なんだと改めて思い知る。
2025年日本は3人に1人が75歳以上、5人に1人が65歳以上というかつてない超高齢化社会を迎える。
介護施設は雨後の竹の子のように増え、ディサービスの送迎車が街中をひっきりなしに走っている。
大変だというのは耳に蛸が出来るぐらいに聞いているし、それでもあえて選んだ。
覚悟はできていたはずなのに不安ばかりが募っていく。
現場で働く人はおおよそ170万人前後。
その人々は「老い」という現実に向き合い仕事として頑張っているではないか。
お前にもできるはずだ。
しっかりしなよ。
不安を消しさりたくて今朝も無駄に自分に言い聞かせている。
こうなんだ。ああなんだ。
だからね・・・
と面倒くさいわたしの話を聴いてくれる人が欲しいと思いながら
パソコンに文字を打ちこんでいる。
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