「ごめんよ」
2021年11月18日
秋が終わろうとしています。
通勤途中で見る街路樹の落葉が一気に進んできました。
赤や黄色や茶色の葉っぱ達が、
少しの風でサワサワざわざわ・・・
ワンツーステップと呼べなくもない軽やかな動きで楽しそうに転がっています。
小枝から放たれた開放感を存分に味わっているようにも見えます。
冬が来る前に急いで身支度よ・・・・なんて。
貴女の近況を読み・・・
小さなスマホ画面の文字の連なりから浮き出てくるそれは、
見たことのあるドラマの一シーンのように鮮やかに目の前に現れつつ・・・
夢か幻か。
亡き父を想い、目の前の老いた母に「ごめんよ」とつぶやいているのが切なくて。
「ごめんよ」の四文字が胸に突き刺さりました。
通勤電車の車内。
こんなに沢山の人が乗っているのに静か過ぎて、
自分の鼻水をすするずるずるだけが、やけに大きく響くのですよ。
朝起きて夜になったら寝て・・・
当たり前のように日常は繰り返されていきます。
わたしは、ここにこうしていていいの?
何者かに問われているような気がしてきます。
何の為に・・・
毎日ばたばたとハードなパート続けて、
「疲れた」とゴロゴロしている間に、何か大事なものを見失っているのではという不安が
大きくなってきます。
生まれ育った南の島には、車椅子の母親が居て、もうすぐ90歳になろうとしています。
コロナでもう二年半も会っていません。
姉ちゃんに任せっぱなしでいいの?
何かしなければ・・・
貴女の大変さと私事の間にどれほどの共通点があるのよと憤られるかもしれませんが、
何ができるのだろうかと自問自答の日々が続くばかり。
これから寒い冬がやってきます。
北の国は雪も沢山降って、私には想像も出来ないほど積もるのでしょう。
想像できない世界がある。
ふとそんなことを考え淋しくなります。