夫婦の会話が劇的に減った原因
日曜日の昨日は、職場でイライラすることがあって、例のごとく帰ってから娘や夫に愚痴を言ってしまった。
夫は、鼻から聞く気なし。
娘が一緒に暮らすようになって、夫婦の会話が劇的に減った。
夫婦二人の時は、夫も妻のたわごとを多少なりとも聞いてやろうという気持ちがあったのだろう。
結構熱心に聞いてくれていた・・・と思う。
だが、最近どうもそれがない。
相手が自分の話しを真剣に聞いてくれているかどうかは、自慢ではないが99パーセント読める。
そう、明らかに
うちの夫はわたしの愚痴話を一割ぐらいしか聞いていない。
きっと、脳の九割は別の事を考えているんだ。
娘が居るから、妻の話し相手はもう必要ないと踏んでいるではないかと思える。
夫に職場の愚痴を色々と言えても、娘にそこまで詳しく言いたくない。
愚痴をこぼさない我慢強いいい母を演じたいわけではないが・・・
いやいや、そうでないこともない。
やっぱりそうだ。
いい母親にならなくてはという思いが強すぎるほどある。
しかし、よからぬ妄想はとどまる事を知らず。
夕食を摂って寝て起きて・・・今日になってもうつうつ・・・。
さらに悪い事には、ひとつの事に囚われてしまうと別の件にまで飛び火していく始末。
全てが、心配事ばかりに思えてくる。
今日は休みだ。
このままではいけない。
ぱっぱと着替えて、自転車に飛び乗り駅へ向かった。
通勤で使う定期券を使い、後は路線を変えて二駅向こうまで乗り下車。
往復260円の追加料金がかかったのみ。
こういうことは、行き当たりばったりのようでもきちんと計算する。
降りたことのない駅は、改札をくぐれば見知らぬ街。
右に左にぶらぶらと歩いた。
町工場が沢山ある街だった。
ちょっと油の匂いがした。
気のせいか?
何台ものフォークリフトが行き交い荷物を運んでいる。
町工場を何件か抜ければ、綺麗に整備された公園や遊歩道があって、なかなか快適だ。
川べりの桜並木や水の中の鯉、草野球に励むグランドを横切っててくてくてく・・・・
いい天気だった。
ダウンを着、マフラーを巻いた身体がうっすらと汗ばんできた。
節分寒波には程遠く薄日が差して暖かい。
自分の頭の中にいる鬼もぽかぽかと日干しにされて出て行くに違いない。
わたしの頭の中の邪気は、
まず職場の同僚パートさんのだらだら仕事ぶりが気に入らない。
こんな職場辞めたい病。
気に入らない事実を夫に話して同調してもらいたい病。
いい子ぶりっ子の母親を演じている愚かさ・・・etc。
娘に愚痴だけではなくもっと本音で色んな事を、語り合いたい話してやりたいのに言えない病。
大層な鬼たちではないはず。
なのにどうしてこんなに心乱されるのか。
わたしは何してるのだろうか?
行く先々でのクエスチョンマーク??炸裂。
自分がいくらこうなって欲しいと願っても、
夫も娘もましてや職場の同僚パートさんなんかはさらにどうにもならない。
自分自身の感情すらもままならないんだから。
財布と携帯しか入っていないリュックだが、流石に1時間近くも歩いていると、段々と両肩がだるくなってきた。
あまり駅から遠くなると戻れなくなっては大変だ。
くるりとユーターンしてもと来た道を戻った。
あっち曲りこっち曲りして歩いたのに、迷子にもならずに、
正直に言うとちょっとなりかけたがちゃんと戻れた。
電車に乗って歩いて歩いて疲れきって、
最後は近所のスーパーで夕飯の手巻き寿司の食材とイチゴ大福を買って帰った。
玄関を開けるといつにも増して「おかえり」の大歓迎をしてくれるうちの赤柴ちゃんがいた。
日が暮れてきた。
こんな一日を過ごしたわたしを、読んでくださった貴方笑って下さい。
「おには~そと!」
「ふくは~うち!」