昨日の朝の恥ずかしいできごと

今日は、快晴だった。

朝一番の空には見事にうろこ雲が広がっていた。

360度どちらの方向に見上げてもうろこ、うろこ、うろこばかりだった。

空一面のうろこに、どれだけ大きな魚だろうかと想像してみたが、

無駄だからやめなよとカラスが鳴いた。

 

最近は、出勤する時にはリュックをしょっていく。

仕事着を入れたり帰りに少しの買い物をしたりする。

荷物はと背中にしょっているほうが楽だからだ。

 

当たり前だが、電車の中では、リュックは前に抱え込むようにして持ち、

他の人の迷惑にならないように気をつけている。

ホームへの上がり下がりの際はリュックを背中にしょいなおすのだが、

電車の乗り継ぎの際、いつものようにリュックを前に抱え込もうとしてびっくり。

 

なんとリュックのファスナーが全開になっているではないか。

「なんてこと!」

わたしの頭の中はムンクの叫び。

時間にして1、2分の事とはいえ、

不特定多数のすれ違った人にリュックの中身を見せびらかしていたのだ。

恥ずかしいったらありゃしない。

幸いにリュックの中身、特に財布は落としたりもせずに無事であったが、

顔から火が出たのは事実で、よかったよかったとばかりもいえないぐらい恥ずかしかった。

 

しかし、世の中はなんだが面白い。

・・・と思うようなできごとがあったから、

またまた、こうしてリュックオープン事件をブログネタにしているというわけだ。

 

時は、昨日の午後1時過ぎ、パートの仕事を終えて帰宅時のできごと。

娘へのお土産の小さいショートケーキを4個買って、一日お疲れさんと電車に乗った。

発車直前になって、駆け込んできた女の人約一名。

手にはお弁当でも入っているような布製のバックを持ち、背中には大きなリュックをしょっていた。

なんと、その女の人の背中のリュックがぱっくりと口を開けているではないか。

 

女の人は、リュックをしょったままわたしのすぐ隣の座席に浅く座った。

リュックを下ろしでもしたらファスナーが開いているのに気がつくだろうと思ったが、

なかなかどうして、そのままの状態でスマホを触りだした。

どうしよう、気がつかない。

 

横目で彼女の様子を伺った。

顔は正面を向いているが、わたしの目は真横に座っている人の背中に釘付けだった。

目つきも怪しかったに違いない。

 

そうこうしているうちに乗換駅へ着いた。

彼女はすっくと勇ましく立ち上がり、電車を降りて階段へと向かって歩き出した。

どんなにりりしい足取りでも、相変わらず背中のリュックはパクパクと口を開けていた。

 

教えてあげなければ・・・

足早に彼女に近づき、

「リュック、開いていますよ」

と声をかけた。

結構、勇気が要った。

彼女は「えっ!」と短く叫び大慌てでリュックを下ろし始めた。

わたしは、その脇を追い抜き乗り換えのホームへ向かった。

 

やっぱりね。みんな恥ずかしいものなんだよね。

それにしてもなんなんだろうね。

今朝は自分もリュックパクパクさせていて、

帰りには、全く同じようなリュックパクパクの残念さんに出くわすとは・・・。

しかも、開いてますよなんてどの口が言うかみたいな。

 

どこかで誰かがじっとわたしの行動を見ているのではないか。

面白おかしく操られているかもしれない。

急にくるっと振り返ったら後をつけている怪しい人物に出くわしたりして。

 

そこまで妄想して・・・我ながら相変わらずのバカだと思った。

 

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