スーパーで働く短時間パート、本日給料日。
今日は、給料日だ。
左腕のひじを骨折し、約一ヶ月半休職していたので、いつも以上にお待たせ感があった。
既に、明細書は手にしている。
58歳、スーパーで働く短時間パートがもらう給料はいくらか。
最低賃金のアップ分+能力給の上昇があって採用時に比べると60円アップし、
今月支給分から時給は1,000円になっている。
出勤日数 15日(復帰後のため普段より2日少ない)
総勤務時間 75,3H
日祝日手当て 時給+100円
これに交通費が加わり雇用保険料、所得税、組合費等が控除され、
振り込み金額は80,040円だ。
2ヶ月近くも減る一方だった口座に給料が振り込まれるのはほんとに嬉しい。
人生100年時代。
夫は来年で還暦だ。
定年も控えている。
その後は、年金が支給されるまでは働くが完全支給が始まれば自由に過ごしたいと話している。
趣味やボランティアなど・・・
就職してから気の遠くなるような時間をサラリーマンとして、
ある意味拘束されてきた夫の考えにはなんら意を唱えるものではない。
自由にのびのびともまたいいんじゃないと思っている。
でも、わたしはちょっと違う。
先の事はわからないが、生涯現役は、自分の中の合言葉で、
生活にメリハリをつける意味でも身体が動く間は、何かしていたいと思っている。
趣味は趣味で、ボランティアはまたボランティアでそんな時間の使い方も持ちつつ・・・
やっぱり自由になるお金は、なんらかの形でつくり出せたらと思う。
先日テレビを観ていると、高齢者の労働力を戦力に事業を起こしている人の話題が出ていた。
有料の老人ホームに入居している高齢者が一日何時間かそのホーム内で働いていたのだ。
職場と呼ぶ部屋に集まりヒノキのチップの袋詰めの作業を行う。
身奇麗にして化粧もしての出勤だ。
チップを量り袋に入れてラッピングし、
一袋仕上げると40円の報酬がもらえると言う。
仕事の発注業者はホーム内での斡旋みたいな形だろう。
工場での大量生産ではかもし出せない手つくりのぬくもりが欲しいという依頼は
手先が器用で丁寧に仕事をする高齢者にぴったりだという。
皆で集まって作業をこなす。
月末には各々の出来高による給料明細が届けられる。
それを受け取る時の高齢者の方々の表情が実にいい。
「わあ!こんなにいただけるんですか」
と嬉しそうだった。
多分それはいくらであっても感嘆の声は出るだろうなあと思いながらテレビを観た。
社会でまだ役立つという喜びがプラスされての金額は、
今のわたしが今日の給料日に味わう思いと一緒なんだ。
ひと月働いて手にした8万円でわたしは夫と娘と三人の食生活+日常の雑多な生活費を賄う。
勿論、夫という経済的には大きな後ろ盾があってのことだが、
それでも、小心者のわたしが社会に出てまだ需要があるんだと実感できるのは、
かなりハイレベルなポイントになっている。
わたしも、ずっとそんな思いに満たされていたいのだと思う。