犬も人も淋しがり
1月に誕生日を迎える娘が4泊5日で帰ってきていた。
年末も正月もまとまった休みがなかったので、今回まとめて休めたようだ。
次女は、義母宅で黒柴のワンちゃんと住んでいる。
そのワンちゃんも連れて帰ってくるので、我が家には末娘の赤柴ちゃんと合わせて二匹のワンちゃんが・・・
三人の娘達はとても仲が良いので示し合わせて集まった。
大人5人とワンちゃん2匹の大家族になるものだからそれはそれは賑やかだった。
言葉を変えればやかましいとも言う?
わたしは、毎日両手いっぱい買い物してきては、せっせとキッチンに立ちおかず作りに精をだす日々であった。
過ぎてみれば、そんな日々もあっという間で、
今日の昼過ぎに次女は、あれやこれやと持ってきたリュックに食料を詰め込み、黒柴ちゃんと一緒に
「またね」と帰っていった。
やれやれ・・・・
忙しかった。
「来て良し帰って良し」というのがどこぞやの孫の話しらしいが、娘もワンちゃんもそんな感じか・・・。
なんて建前で言ってはみても、一人の家に帰っていく娘がなんとなく不憫に思えてくる。
しかしのしかし、娘は一人で淋しいと思ったことはないと断言するほど強い子で、一体誰の子だと思うのだけど、
実は、親のわたしが一番淋しいのだろうな。
それにしても、ワンちゃんの生態というのも摩訶不思議だ。
ここ数日間、二匹のワンちゃん達はじゃれているのか喧嘩しているのか、
どっちにしても片時も離れなかったのは確かだ。
マウントを取り合いながらもやっぱりお互いに大好きで大好きで・・・という感じだったのかもしれない。
片方がいなくなると寂しさがこみ上げてきたのか、うちの赤柴ちゃん。
猫のようにコタツにもぐりこんで出てこない。
ワンちゃんの世界もなかなか悩ましいものだ。
義母宅から大量の球根類を持ち帰ったのが三年前のことだ。
昨年は全く咲かなかった水仙が、
今年は花開いた。
少しうつむき加減の花首で
何を想う・・。